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令和5年度 社会医療法人社団埼玉巨樹の会 新久喜総合病院 病院指標

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病院指標の作成と公開

はじめに

当院の特徴や急性期医療についてご理解を深めて頂くことを目的として、DPCデータ(※1)から全国統一の定義と形式に基づき病院指標を公開しております。

(※1)DPCとは・・入院期間中に治療した病気の中で最も医療資源を投入した一疾患に対して、1日あたりの点数が定められております。診療点数を疾患ごとにグルーピング(包括)して考え、診療報酬を決めていく方法です。

期間と対象について

2023年4月1日から2024年3月31日までに退院された患者様の中で、自賠責保険や労災保険、自費などの患者様は、対象外です。

病院指標名称

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、そのほかの真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

①年齢階級別退院患者数

年齢階級 0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70~79歳 80~89歳 90歳~ 合計

退院

患者数(人)

104 221 203 468 800 1,201 2,420 2,200 592 8,209

特徴:2023年4月1日から2024年3月31日までの退院患者数は、8,209名でした。
当院は、幅広い年齢層の患者様の治療を施行しております。
60歳以上の患者様が80%弱を占めております。(高齢になるほど入院の可能性が高くなるためです。)
60歳以上の主な疾患は、『狭心症・慢性虚血性心疾患』の362件が最も多く、60歳以上の患者様の約5.6%を占めております。
次いで『頻脈性不整脈』の225件(約3.5%)、『前立腺の悪性腫瘍』の225件(約3.5%)、
『誤嚥性肺炎』の208件(約3.2%)と『心不全』の204件(約3.2%)となっております。

59歳以下の主な疾患は、『狭心症、慢性虚血性心疾患』の63件が最も多く、59歳以下の患者様の約3.5%を占めております。
次いで『虫垂炎』の61件(約3.4%)、『上部尿路疾患』の54件(約3.0%)、『ヘルニアの記載のない腸閉塞』の51件(約2.8%)
と『外傷性切断』の50件(約2.8%)となっております。

当院は、『断らない医療』を実践し、地域の皆様に必要とされる2次レベル以上の救急に対応しております。 安心で安全な医療を24時間、365日救急医療に重点を置いた地域医療の中核病院を目指しております。 埼玉県がん診療指定病院として、手術治療・抗癌剤治療・放射線治療等を適切に組み合わせ、集学的に治療に取り組んでおります。

・2023年4月1日から2024年3月31日までに退院した、一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の患者数です。 ・年齢は、入院日の年齢で集計しております。

②診断群分類別患者数等

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈ステント留置術等 処置1・2なし 199 2.96 4.26 0.00% 73.04
2 050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術等 処置2なし 141 4.86 4.57 0.00% 69.91
3 050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心カテ検査+血管内超音波検査等 処置2なし 128 1.57 3.25 0.78% 72.14
4 050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 67 8.13 9.77 0.00% 80.88
5 050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし 66 1.47 3.05 0.00% 71.62

当科では、心臓血管救急医療において対応できるよう体制が整っております。
インターベンション治療を中心に不整脈、心臓弁膜症、心不全や大動脈疾患、静脈疾患の治療を行っています。
狭心症の患者数が最も多く、治療の際には最新の治療設備を用いて専門性の高い治療を行えます。
心不全治療に関しては薬物治療、両室ペーシングなどのデバイス治療、必要に応じて心臓外科治療、
心臓リハビリテーションなどを行っております。
また、最先端治療の経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)や不整脈手術(左心耳閉鎖術 胸腔鏡下によるもの)を開始し、より高度な心臓血管手術を行っております。
不整脈に対する治療として(経皮的心筋焼灼術)アブレーション治療や留置型ペースメーカー、リードレス
ペースメーカー治療などを行っております。

脳神経外科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10未満 手術・処置1・2なし 定義副傷病なし 65 18.17 19.09 7.69% 68.34
2 010060×2990401 脳梗塞 3日目以内かつ、JCS10未満 手術・処置1なし エダラボン 定義副傷病なし 発症前RankinScale0、1又は2 64 13.50 15.70 0.00% 71.52
3 010060×2990201 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術・処置1なし 脳血管疾患等リハ等 定義副傷病なし 発症前RankinScale0、1又は2 62 13.10 15.57 4.84% 76.56
4 010230xx99x00x てんかん 手術・処置2なし 定義副傷病なし 49 8.69 7.19 4.08% 63.37
5 160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術・処置2なし 定義副傷病なし 46 10.54 8.38 6.52% 76.72

脳神経外科専門医チームでは、急性期脳卒中をはじめとする脳・脊髄疾患全般に対して、緊急対応や高度な診断・治療を行っております。画像診断機器(CT・MRI・脳血管造影)の画像診断を駆使し、病態の診断を迅速に行っております。そして患者様に合った低侵襲の治療を選択し、実施しております。手術は、MEP・SEPなどの電気生理学的モニタリングや、術中ICG蛍光血管造影を用いて、安全確実な手術を行っております。急性期脳梗塞に対する経皮的脳血栓回収術は県内でも有数の症例数であり、くも膜下出血をはじめとする急性期脳卒中や未破裂脳動脈瘤の治療は、経験を積んだ専従チームにより医療を提供しております。水頭症・脳室内腫瘍に対して、神経内視鏡エキスパートによる低侵襲な手術を行っております。

外科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術・処置1・2なし 定義副傷病なし 123 6.76 8.95 3.25% 69.71
2 060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術等 107 4.70 4.55 0.00% 69.36
3 060335xx02000x 胆嚢炎等 胆嚢摘出術等 処置1・2なし 定義副傷病なし 77 6.25 6.87 0.00% 64.27
4 060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わない等) 38 4.89 5.29 0.00% 38.95
5 060035xx010x1x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術等 処置1なし 定義副傷病あり 31 23.32 24.32 0.00% 75.16

外科では、主に悪性疾患(食道癌・胃癌・大腸癌・膵臓癌・胆のう癌・胆管癌・肝臓癌など)・良性疾患(胆石症・鼡径ヘルニアなど)腹部救急疾患(急性虫垂炎・イレウス・消化管穿孔など)に対する治療を行っております。悪性疾患に対する治療は、患者様にとっての最良の医療を提供するため、集学的治療(手術療法、内視鏡的治療、化学療法・放射線療法)を行っています。合同カンファレンスやキャンサーボードを行い、安全で適切な治療法を実施できるようにチームで体制を整えております。腹部救急疾患に対する治療にも積極的に取り組んでおり、他科との連携を迅速に行い、緊急手術、緊急内視鏡治療、薬物療法を行っております。手術に関しては、悪性腫瘍の他、虫垂炎や胆石症、ヘルニア等に対しても腹腔鏡下手術を積極的に導入し、患者様に負担の少ない治療を行うように努めています。

整形外科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等 168 20.37 25.50 0.60% 83.10
2 160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 49 4.33 4.76 0.00% 67.39
3 160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 人工関節置換術等 26 11.04 14.00 7.69% 74.00
4 160700xx97xx1x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病あり 21 6.38 10.95 0.00% 53.14
5 160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病なし 19 4.53 4.04 0.00% 58.58

肩から足までの全ての骨や関節の変形や痛み、交通事故やスポーツ外傷の治療を、24時間365日行っております。最も多い股関節や大腿近位の骨折に関しては術後の管理として「二次性骨折」の予防に取り組んでおります。コメディカル部門と連携し、骨密度等の検査や治療薬の見直し、退院後のQOL向上に努めております。救急で搬送される患者様については、救急科や形成外科等と連携して緊急手術を行うなど、迅速に対応しております。投薬や装具療法では症状が改善されなかった四肢の変形性関節症に対し、人工関節置換術などの手術加療を行っております。また関節鏡を用いた手術を積極的に行い、患者様の病態にあった治療を行っております。また、クリニカルパスを積極的に導入することで計画的に適切な治療を行い、できるだけ早期に手術を行うように努めております。

消化器内科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 副傷病なし 118 11.93 8.75 2.54% 77.18
2 060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 90 3.12 2.61 0.00% 71.00
3 060102xx02xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 内視鏡的消化管止血術等 89 8.17 9.32 1.12% 73.54
4 060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他手術あり 処置2なし 85 7.00 10.92 1.18% 71.81
5 060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 処置2なし 50 6.56 8.55 0.00% 70.08

消化管出血・吐下血・消化管異物・胆管炎などの、緊急内視鏡に対して24時間365日対応しております。ポリープに対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)や、胆石・総胆管結石に対する内視鏡ドレナージ及び砕石治療を積極的に行っております。EMRの入院治療は約3日で、クリニカルパスによる計画的な入院治療を行っております。胆管炎に対しては、胆道にチューブを留置し胆汁の流れを良くする内視鏡的胆道ステント留置術を行っております。内視鏡ポリープ切除術は、条件が合えば、日帰り入院で積極的に行っております。(条件:①血液サラサラの薬を飲んでいない ②大きさが約1㎝以下 であること)。膵臓がんや膵のう胞性疾患を早期に診断し、治療成績の向上に努めることを大きな目標としております。超音波内視鏡検査を導入し、早期膵がんの発見と治療を積極的に行っています。
また、他院も含め専門科と連携をとり、スムーズなチーム医療を行っております。

泌尿器科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺針生検法 162 2.99 2.44 0.00% 72.91
2 110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術 電解質溶液利用等) 処置2なし 76 7.50 6.85 0.00% 74.34
3 110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 60 9.17 11.19 0.00% 72.53
4 11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 定義副傷病なし 55 3.82 5.22 1.82% 61.38
5 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 24 8.54 13.52 0.00% 77.92

泌尿器科では、腎臓から膀胱、尿道までの尿路と前立腺、精巣、陰茎などの男性生殖器にわたる幅広い臓器の異常に対して治療をしております。前立腺、膀胱等の悪性疾患の癌や、良性疾患の炎症や結石、尿失禁や排尿障害まで様々な病気に対応しております。初期の膀胱癌に対しては、TUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)の低侵襲治療を行っております。
尿路結石に対しては、TUL(経尿道的尿路結石除去術)、ESWL(体外衝撃波砕石術)を行っております。腎がん・腎盂がんの手術は腹腔鏡手術をしています。また、最先端治療のダヴィンチを導入してロボット支援による前立腺癌や腎癌・腎盂癌の手術も行っております。患者様と相談しながら身体に負担が少なく、再発しない治療を行っております。今後も、泌尿器疾患を積極的に治療していきます。当院の他の診療科や地域の医療機関と連携しながら安心できる適切な医療を心掛けております。

形成外科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 160200xx02001x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む) 内視鏡下鼻中隔手術I型(骨、軟骨手術)等 処置1・2なし 定義副傷病あり 52 4.29 6.30 1.92% 43.38
2 080010xxxx0xxx 膿皮症 処置1なし 42 8.74 12.88 0.00% 60.71
3 080007xx97xxxx 皮膚の良性新生物 その他手術あり 34 3.74 5.64 0.00% 50.65
4 160790xxxxxxxx 手関節周辺の開放骨折 30 8.03 9.10 0.00% 60.73
5 070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) 人工関節置換術等 処置1なし 29 4.59 5.14 0.00% 60.52

形成外科は、主として身体外表の形態異常、醜形・欠損を治療し、形態的・機能的に再建する、他の外科にはない特徴があります。日本形成外科認定施設として、熱傷、顔・体幹・手足の先天異常や外傷、多発顔面骨骨折、前頭骨骨折、下顎骨骨折等の顔面骨骨折および顔面軟部組織損傷、耳下腺腫瘍等の皮膚良性および悪性腫瘍、瘢痕、ケロイド、壊死性筋膜炎、皮膚難治性潰瘍、褥瘡、眼瞼下垂、睫毛内反症など、形成外科全般を取り扱っており、急性期救急病院の特性上、特に外傷形成外科に力を入れております。顔面骨骨折観血的整復術や切断指再接着術においては関東圏でも有数の症例数を誇ります。皮膚癌に対して、大きさや癌の組織などを検査し、局所麻酔下の摘出術から、全身麻酔下まで、幅広く対応しております。また多数指切断再接着術や遊離皮弁術、両側リンパ管静脈吻合術等長時間に及ぶ手術では顕微鏡を2台使用し、手術時間の短縮を図っております。患者様のQOL(生活の質)の向上に貢献するよう、特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にも”より正常に、より美しく”を目指しております。

乳腺外科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術等) 処置1なし 63 12.51 9.88/td> 0.00% 69.81
2 090010xx99x30x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 化学療法ありかつ放射線療法なし 定義副傷病なし 14 2.00 5.68 0.00% 63.07
3 090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 10 4.00 4.00 0.00% 47.50
4 090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし シクロホスファミド+塩酸エピルビシンあり等 定義副傷病なし 3.51
5 090010xx99x80x 乳房の悪性腫瘍 手術なし パージェタ 定義副傷病なし 3.55

乳癌、乳腺腫瘍の診断・集学的な治療を行っております。また、石灰化に対し、ステレオガイド下マンモトームを施行しております。当院は心臓疾患や生活習慣病などの既往疾患のある患者様が多く、経過観察中に乳癌が発見されることがあります。しこりなどの症状がある方や、健康診断やがん検診で要精査となった方の精密検査や、乳癌と診断された方の拡がり診断・転移巣検索を行っております。乳癌に対しては、患者様の希望と病態に合わせた集学的治療を各科・診療部門と連携して行っております。当院の集学的治療には、手術の術前・術後の化学療法や内分泌療法・放射線療法があります。進行乳癌の患者様に術前化学療法を行い、手術を施行しております。手術に関しては、術前検査で得られた診断をもとに、患者様とよく話し合って切除範囲を検討しております。形成外科と協力し、筋皮弁や植皮を行うことが可能です。また、自家組織再建が可能です。他院にて乳房温存手術後の再発予防や、転移再発時の治療として放射線治療も他院と連携して行っております。

救急科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術・処置2なし 104 13.28 20.60 30.77% 90.28
2 110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 57 12.21 13.52 14.04% 82.14
3 180030xxxxxx1x その他の感染症(真菌を除く) 定義副傷病あり 32 16.22 20.04 12.50% 77.56
4 180010x0xxx0xx 敗血症 1歳以上 処置2なし 28 16.52 20.03 17.86% 83.31
5 0400801499×001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術・2なし 副傷病なし A-DROPスコア1 23 12.52 13.88 4.35% 85.22

救急科は、心臓血管外科医、消化器外科医、脳神経外科医、呼吸器外科医、形成外科医、消化器内科医等で構成されておりますが、病院全体が救急チームとして自負し、それぞれの専門分野に応じて主治医を決定、質の高い救急医療に取り組んでおります。毎月600台の救急車、1,000~1,500名のウォークイン患者様を受け入れております。より専門的な治療が必要な場合は、各専門診療科に転科して治療に取り組みます。

脊髄脊椎外科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 46 17.37 19.34 2.17% 79.61
2 070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 頸部 椎弓切除術、椎弓形成術等 処置1なし 25 16.80 19.32 4.00% 73.96
3 160690xx01xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術等 25 30.28 31.02 0.00% 77.24
4 070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 脳脊髄腔造影剤使用撮影加算 23 2.00 2.59 0.00% 73.17
5 070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術等 処置2なし 19 18.26 19.94 10.53% 71.32

当院では、2017年度より脊髄脊椎外科を開設しました。脳疾患だけではなく、頸部から足先までの幅広い「痛みやしびれ」などに対し、他の診療科とも連携し専門的に治療を行っております。日常的に起こりやすい腰痛、頸部や肩、腕の痛み、腰から足先にかけての痛み、しびれ、歩行障害、坐骨神経痛、圧迫骨折などの患者様が受診されます。脊髄脊椎の外科治療は、神経を含んだ運動器官の治療となる為、特化すべき分野と考えております。初期のものは保存的治療が有効です。外科手術に関しては、症状やライフスタイルにあわせて整形外科・神経外科の垣根を越えて検討し、患者様と相談しながら治療を行っております。術後、安定した状態になれば速やかにリハビリに専念できる体制を整えております。

心臓血管外科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術等 処置2なし 43 10.72 10.42 4.65% 78.88
2 050161xx97x1xx 大動脈解離 その他手術あり 中心静脈注射等 20 22.10 28.09 10.00% 70.80
3 050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む) 弁置換術等 処置1なし 中心静脈注射等 17 16.29 21.52 0.00% 72.00
4 050080xx99000x 弁膜症(連合弁膜症を含む) 手術・処置1・2なし 定義副傷病なし 13 5.15 9.03 0.00% 83.38
5 050080xx99100x 弁膜症(連合弁膜症を含む) 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし 定義副傷病なし 13 5.08 5.32 0.00% 82.92

循環器内科と連携し、虚血性疾患手術(冠動脈バイパス術ほか)、弁膜症手術(弁置換術・弁形成術ほか)、大動脈疾患(大動脈瘤・急性大動脈解離ほか)等の心臓・大血管・末梢血管手術を中心に、24時間365日対応しております。大動脈疾患に対するステントグラフト内挿術、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術のカテーテルによる最新の低侵襲治療を積極的に行っており、患者様の身体に合わせた低侵襲治療により負担が少なく、早期退院・早期社会復帰が期待できます。周辺の地域はもちろんのこと、近隣の県からも受入を行い、都内や埼玉都心部へ行かなくても地元で心臓手術を受けられるように、循環器内科と毎週合同カンファレンスを行って、患者様にとっての最良の医療を提供できるようにチームで取り組んでおります。

呼吸器外科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他手術あり 処置2なし 定義副傷病なし 18 6.00 9.89 0.00% 73.22
2 040200xx01x00x 気胸 胸腔鏡下肺切除術等 処置2なし 定義副傷病なし 14 5.86 9.54 0.00% 27.57
3 040200xx99x00x 気胸 手術・処置2なし 定義副傷病なし 9.17
4 040050xx97x0xx 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 その他手術あり 処置2なし 12.43
5 040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 処置2なし 定義副傷病なし 28.24

呼吸器外科では、肺腫瘍性疾患(原発性肺癌・転移性肺腫瘍・良性腫瘍)、胸膜疾患(気胸・縦隔気腫)、胸部外傷(肋骨骨折・胸部骨折・血胸)、縦隔腫瘍性疾患等を診ております。肺癌治療成績の向上のため、健診部門との連携による早期発見・早期治療を行っております。治療に際しても、手術、全身化学療法、放射線療法などの集学的治療を行っております。その他、救急医療に関しても積極的に取り組んでおり、若年者を中心として発症する「気胸」、突如として見舞われる「胸部外傷」の治療など、幅広い年齢層にわたる疾患を各診療科と共にそれぞれの患者様に寄り添った治療を行っております。

婦人科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 子宮全摘術等 10 8.00 9.23 0.00% 46.00
2 12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 処置2なし 10.10
3 120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 子宮全摘術等 9.68
4 120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 子宮附属器腫瘍摘出術等 6.00
5 120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 5.93

当院婦人科では、日常に遭遇する月経に関する疾患や陰部不快感などに加え、良性腫瘍から悪性腫瘍まで、女性の疾患に幅広く対応しています。開腹手術の平均在院日数は、全国平均よりも短く、他科と連携をとりながら適切な治療を行うことで、早期退院を目指しています。

代謝糖尿病内科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) インスリン製剤(注射薬に限る) 25 10.64 13.99 0.00% 68.24
2 180030xxxxxx1x その他の感染症(真菌を除く) 2型糖尿病 20.04
3 100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 13.15
4 100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 10.25
5 100050xxxxxxxx 低血糖症(糖尿病治療に伴う場合) 7.61

代謝糖尿病内科では、糖尿病を始めとし、動脈硬化性疾患を起こす脂質異常症、高血圧症、肥満症など代謝疾患に対応した包括的な診療を取り組んでおります。糖尿病においては、患者様の背景を考慮した
より良い薬物療法の選択、インスリン治療、糖尿病教育入院、栄養指導など全てにおいて対応しております。また、早期発見・早期治療を心掛けており、平均在院日数は全国の平均と比べ短くなっております。

脳神経内科・リウマチ・膠原病内科

No DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数(自院) 平均 在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
1 070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置2なし 定義副傷病なし 10 9.70 14.23 0.00% 72.20
2 130010xx99x9xx 急性白血病 手術なし ビターザ+ベネクレクスタあり 13.10
3 130040xx97x50x 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術あり エムプリシティ等 定義副傷病なし 34.86  –
4 070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり 34.37  –
5 010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 処置2なし 定義副傷病なし 12.79  –

脳神経内科・リウマチ・膠原病内科では、重症筋無力症、多発性筋炎、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群などの神経免疫疾患をはじめ、関節リウマチ、膠原病(特に神経症状を初発症状や中核症状としたもの)などの自己免疫疾患を総合的に診察しております。患者様の背景によって最適と思われる治療を行っています。

③初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類 基準(※) 版数
  Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 40 11 8 11 1 第8版
大腸癌 23 48 71 29 1 第8版
乳癌 40 30 12 2 1 第8版
肺癌 12 7 4 8 1 第8版
肝癌 2 7 4 2 1 第8版

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

・当院では5大癌をはじめ、膵臓がん・食道がん・胆管がん・胆嚢がん・子宮がん・卵巣がん・皮膚がん・前立腺がん・膀胱がんなど多くのがんに対して、がん診療ガイドラインに沿った最善の治療を行っております。

・がん検診から、診断、手術、化学療法、内分泌療法、放射線療法、治療中や手術後フォロー(リハビリ)、緩和ケア治療まで、すべて一貫したチーム医療で取り組んでおります。がんの治療中や手術後のリハビリテーションは、QOL(生活の質)を高めるためにとても大切です。・胃がん・大腸がんの早期病変には内視鏡治療(EMR・ESD)を行います。進行がんには、病期ステージに応じてキズの小さい腹腔鏡手術と視野のとれる開腹手術を使い分けます。・肺がん・食道がんは、負担の少ない胸腔鏡手術を行っております。・乳がんは病期ステージに応じて、乳房温存手術+放射線治療などの集学的治療を行っております。・がん治療を極力外来でできるように、一人ひとりの患者様にあった最適な治療を提供しております。また遠方の大学病院や、センター病院などの専門病院に通うことなく、がんに関して最大限の治療効果を引き出すよう、がん診療チームは努めております。・『埼玉県がん診療指定病院』として、遠くの大学病院やセンター病院に通うことなく、がんに関するすべてのことを地域医療で完結できることが『がん診療チーム』の目標です。・キャンサーボードを開催しております。・キャンサーボードを開催しました。・大腸がんに関しては、「がん地域連携パス」により、地域の医療機関と連携して患者様のがん診療を行っております。患者様にはがんの治療経過が分かる、ファイル形式の『私のカルテ』をお渡ししております。

 

●上記表について
 
 ※2023年4月1日~2024年3月31日までの退院患者様を対象としています。※集計期間内に何度も入院されている場合は、それぞれの入院を1件として数えています。※平成30年以降発症はUICC 第8版にて分類しています。 ※初発:当院でがんの診断、診断と初回診療、初回診療のいずれかを実施した場合。 ※再発:自他病院問わず、初回治療が終了した後、当院で診療した場合や治療後に再発した場合。
 
日本で現在、最も罹患数の多い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の病期(ステージ)ごとの集計をしました。がんは初発がんと再発がんに分けられ、それぞれ分けて集計をしています。 がんの症例数をみることで、その病院がどの程度積極的にがん治療を行っているかを知ることができます。また、病期分類をみることによってその病院の診療の幅広さを知ることができます。
●病期(ステージ)とは・・・ がんの病期の分類法として『TNM分類』によって表されることが一般的です。 T:がんがどのくらいの大きさ・深さ・広がりになっているか。 N:周囲のリンパ節にどれほど転移しているか。 M:遠隔臓器への転移はあるか。
TNM分類をもとに、がんの進行度と広がりの程度を一度に表すことが出来るように作られたのが、『ステージ分類』です。Ⅰ期~Ⅳ期の4段階で表されます。Ⅰ期は「早期がん」で、Ⅳ期は「進行がん」です。Ⅰ期とⅡ期の場合は、治療により完治する確率が高く、Ⅲ期とⅣ期では、治療により完治することが難しくなります。
 

④成人市中肺炎の重症度別患者数等(2023年4月1日~2024年3月31日)

  患者数 平均 在院日数 平均年齢
軽症 43 16.05 76.05
中等症 131 21.01 78.59
重症 36 18.00 77.92
超重症 102 18.10 84.23
不明

※入院の契機と最も医療資源を投入した傷病名がJ13~J18に限る

※市中肺炎とは 普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。指標は、細菌による肺炎を集計しています。(COVID-19(新型コロナウイルス)、インフルエンザなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による誤嚥性肺炎や気管支炎などは、集計対象外です。)

※当院の特徴

慢性呼吸器疾患をお持ちの患者様は、繰り返し肺炎に罹患してしまう傾向があります。経過観察をして再発しないように努めております。原因菌を調べ、適切な抗菌薬を選択し、素早く薬剤投与・酸素投与などの支持療法を行っております。高齢者で合併症を有する肺炎は、重症化の危険性が高い為、長い療養期間が必要となっております。当院は、入院時に退院後も考えて、呼吸器リハビリテーションにてサポートしております。

【肺炎の重症度分類(A-DOROPスコア)】

1.男性70歳以上、女性75歳以上 軽傷:左記5つの項目の何れにも該当しないもの
2.BUN 21mg/dL以上または脱水あり 中等症:左記5つの項目のうち1つ又は2つ該当するもの
3.SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下) 重症:左記5つの項目のうち3つ該当するもの
4.意識障害あり 超重症:左記5つの項目のうち4つ以上該当するもの
5.血圧(収縮期)90mmHg以下 またはショック状態であるもの

※ BUN・・血液に含まれる、尿素窒素の量   SpO2・・経皮的酸素飽和度   PaO2 60Torr以下・・動脈血の酸素分圧

⑤脳梗塞の患者数等(2023年4月1日~2024年3月31日)

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 340 41.10 76.99 8.2%
その他 52 46.31 74.31 3.9%

当院は、発症日から3日以内の脳梗塞(I63$)の患者様が8割以上であり、多数搬入されております。緊急性のある脳梗塞に対して、24時間365日対応しております。
脳梗塞(発症日から3日以内)の入院期間は、約41日です。約1割の患者様は当院での治療終了後、リハビリ病院などに転院をされています。
当院では、発症4.5時間以内の急性虚血性脳卒中(脳梗塞)に対して、t-PAによる血栓溶解療法と経皮的脳血栓回収を積極的に行っております。定時の予定手術は、原則として無剃毛で行っております。これにより、早期社会復帰が可能となり、整容上の精神的ストレスを軽減しております。

⑥診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

循環器内科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 148 1.58 3.59 0.00% 69.92
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 142 1.52 2.32 0.71% 73.47
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 48 1.92 8.38 0.00% 80.00
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 47 0.00 17.11 2.13% 71.72
K5481 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 37 1.00 2.16 0.00% 74.76

当科では、心臓血管救急医療において24時間循環器内科医が対応できるよう体制が整っております。心房細動の症例が最も多く、カテーテル検査においては日帰り検査を基本とし、首から下の血管の狭窄閉塞に対してはすべて対応可能となっております。特に閉塞性動脈硬化症に対する四肢の血管拡張術、血栓除去術等の治療を行っております。手術のみならず、全身の動脈硬化疾患を包括的に治療しており、超音波、CT、MRI、シンチグラムを駆使し迅速で正確な診断ができる体制を整えております。その他睡眠時無呼吸症候群の診断・治療も行っております。また、心臓リハビリテーションに力を入れており、社会復帰を目指して理学療法士や循環器専門看護師、薬剤師薬剤師を含めた「ハートチーム」により治療を行っております。患者様個人の情報が冊子になっている「久喜ハートノート」や地域の連携病院との「心不全パス」により、個々の患者様に合わせ、回復までしっかりと対応しております。

整形外科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿・上腕・肩甲骨) 122 3.02 14.79 3.45% 82.15
K0811 人工骨頭挿入術(股) 78 3.44 17.60 0.00% 82.09
K0462 骨折観血的手術(下腿)(前腕) 65 3.38 8.12 6.56% 69.28
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 40 1.00 1.30 0.00% 62.33
K0463 骨折観血的手術(膝蓋骨)(指)(足)(鎖骨)(その他)(手(舟状骨を除く)) 31 2.48 6.48 0.00% 55.68

整形外科では、高齢者の骨粗鬆症に伴う骨折観血的手術を多く行っております。離れてしまった骨を可能な限り骨折する前の状態に戻してから、髄内釘やプレートを使って骨を固定します。また骨内異物除去術では約2日間の入院期間で、患者様に負担がかからないようにしております。手術は局所麻酔、脊椎麻酔、全身麻酔の中から、患者様にとって最も適切な麻酔法を選択して行っております。また、クリニカルパスを積極的に導入することで計画的に適切な治療を行っております。できるだけ早期に手術を行うように努めており、術前日数は2日程度と短くなっております。術後は当院の回復期病棟や、他施設へ紹介しリハビリテーションを行っております。

形成外科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 245 0.44 2.17 0.00% 60.11
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) 135 0.30 2.40 0.00% 61.95
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹・下腿・大腿・上腕・前腕・肩) 81 0.78 2.32 0.00% 56.40
K0912 陥入爪手術(爪床爪母の形成を伴う複雑なもの) 55 0.00 1.50 0.00% 79.00
K0882 切断四肢再接合術(指) 34 0.00 23.29 0.00% 62.43

形成外科では皮膚の良性新生物に対する皮膚、皮下腫瘍摘出術を多く施行しており、年間300件以上の症例となっております。平均在院日数も短く、患者様の負担が軽減される医療を提供しております。急性期救急病院の特性上、外傷性形成外科にも力を入れております。切断四肢再接着術や顔面骨折観血的整復術の割合が多く、積極的に行っております。長時間に及ぶ手術では、顕微鏡を2台使用し、手術時間の短縮を図っております。

外科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 124 1.31 5.15 0.80% 65.62
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 82 1.00 2.71 0.00% 67.50
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 47 1.34 8.72 2.13% 77.64
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 41 4.44 15.05 0.00% 70.93
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 38 0.63 3.26 0.00% 38.95

外科では、胆石症や胆のう炎、鼠径ヘルニア、虫垂炎に対しては95%以上の症例で腹腔鏡下手術にて完遂しております。ガイドラインに沿った治療を行うとともに、腹腔鏡下手術を積極的に取り入れております。肝胆膵外科高度技能指導医の下、肝胆膵領域の手術に関しても、症例に応じて腹腔鏡下手術も導入しております。また、悪性腫瘍に対しては、術後、抗がん剤による薬物療法、放射線治療、緩和治療を患者様に合わせて行っております。外科手術は、心臓疾患のある患者様、透析中の患者様にも対応しております。大腸がんの手術を行った患者様には「大腸がん地域連携パス」を使用し、スムーズな治療ができる体制を整えております。

消化器内科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 78 1.06 9.01 5.13% 76.45
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 55 2.73 10.33 9.09% 79.73
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 45 0.87 6.64 2.22% 73.73
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 44 1.25 1.59 0.00% 70.27
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) 22 2.00 6.73 18.18% 79.41

当院は、開腹を行わず処置ができる内視鏡的手技を積極的に行っております。総胆管結石・胆嚢がんによる、胆道狭窄や閉塞に対して、内視鏡的胆道ステント留置術を行っております。(内視鏡を用いて胆道にチューブを留置することによって胆汁の流れをよくする治療です。)当院では、内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD)を行い、黄疸と炎症の症状が改善してからステント留置を施行する手技も行っております。また、消化器からの潰瘍出血に対して、内視鏡による消化管止血術を数多く行っております。毎年多くの手術を行っており、患者様のQOL(生活の質)に最適な治療を行っております。

脳神経外科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 58 0.86 11.66 8.77% 78.81
K178-4 経皮的脳血栓回収術 39 0.36 29.08 17.95% 79.90
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 23 9.74 7.48 0.00% 76.70
K1781 脳血管内手術(1箇所) 14 1.21 7.36 15.38% 68.00
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 13 0.15 32.46 0.00% 70.62

脳神経外科では、急性期脳梗塞に対する経皮的血栓回収術を積極的に行なっております。また、当院では救急科と協力し、時間外の対応は迅速なオンコール体制をとっており、様々な脳血管障害、頭部外傷等に対する緊急手術対応も多く行なっております。年々、急性脳梗塞の症例が増えております。また、脳血管疾患の中でも重篤である「くも膜下出血」の治療や、予防的治療としてコイル塞栓術や脳動脈瘤クリッピング術を行なっております。水頭症、脳室内腫瘍に対しては、神経内視鏡エキスパートによる、より低侵襲な手術が行なわれております。術後はリハビリテーションを行い、早期退院を図っております。

心臓血管外科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 41 2.98 8.24 7.32% 79.71
K555-22 経カテーテル弁置換術(経皮的大動脈弁置換術) 21 2.43 7.86 0.00% 87.38
K5551 弁置換術(1弁) 14 4.71 9.86 0.00% 69.57
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 14 3.21 11.86 0.00% 75.36
K5601ニ 大動脈瘤切除術(上行)(その他) 12 1.08 21.42 8.33% 72.33

循環器内科と連携を密にし、虚血性疾患手術(冠動脈バイパス術ほか)、弁膜症手術(弁置換術、弁形成術ほか)、大動脈疾患(大動脈瘤、急性大動脈解離ほか)等の心臓、大血管、末梢血管手術を中心に行っております。最も多い手術はステントグラフト内挿術で、積極的に行っております。弁膜症に対しては低侵襲心臓手術(MICS(ミックス))を行っております。また、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術等のカテーテルによる最新の低侵襲治療も施行しております。大動脈弁狭窄症では、最先端治療の「経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)」を導入しており、より患者様の負担の少ない治療を行うことができます。

脊髄脊椎外科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 34 5.21 14.88 0.00% 76.00
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 29 12.83 20.83 3.57% 78.00
K142-4 経皮的椎体形成術 23 11.30 15.83 8.70% 82.04
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 22 6.05 15.45 0.00% 69.91
K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 13 7.00 12.38 0.00% 56.31

当院の脊髄脊椎外科は、2017年度より診療を開始しました。外科的手術に関しては症状やライフスタイルにあわせて、整形外科・脳神経外科の垣根を越えて検討し、脳神経の処置に応用可能な顕微鏡手術を駆使した治療を得意としております。高齢者に多い骨粗鬆症による圧迫骨折に対しては傷口を最小にした低侵襲治療である「経皮的椎体形成術」を施行しております。また、クリニカルパスを積極的に導入し、計画的に適切な治療を行なっております。術後は早期から専門のスタッフがリハビリテーションを行い、早期回復・早期社会復帰を目指しております。

乳腺外科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K474-31 乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術(マンモグラフィー又は超音波装置) 37 0.00 0.00 0.00% 62.55
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 35 1.11 9.26 0.00% 69.60
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 27 1.56 11.48 0.00% 70.93
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満) 10 1.00 1.42 0.00% 46.71
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない))

乳癌に対して、病状とQOL(生活の質)を高める手術方法を患者様と選択しております。予定入院患者様のクリニカルパスの使用率は100%で、計画的に適切な治療を実施しております。また、術後・術前の化学療法・放射線治療・内分泌療法などの集学的治療を行っております。乳房全摘を受けられる場合は、形成外科と連携し、再建手術を検討することができます。

救急科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 53 2.40 7.00 16.13% 76.70
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う)
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満)

救急科は時間内では各診療科と協力し、時間外では迅速なオンコール体制により様々な救急傷病に対応しております。脳血栓回収療法、弓部大動脈置換術、切断指再接着術、経皮的心肺補助、緊急心臓カテーテル治療、内視鏡的消化管出血止血等の高度救急医療も実践しております。

泌尿器科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 61 1.66 1.66 0.00% 62.30
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 60 1.00 7.17 1.72% 72.53
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 42 1.07 4.86 0.00% 73.38
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 41 1.63 6.44 0.00% 75.56
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 37 0.62 7.57 2.70% 69.22

当院では、膀胱癌に対して、上皮内・表在がんの場合は、TUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)を行っております。また、再発予防や腫瘍に対する直接効果を目的に、抗癌剤を膀胱内に注入しております。術後約5日で退院しております。尿路結石に対して、TUL(経尿道的尿路結石除去術)を施行しております。ESWL(体外衝撃波砕石術)では破壊できない結石(硬さ・位置)に最適です。結石の状態にもよりますが、入院期間は3~4日で、手術時間も1~2時間です。腎がん・腎盂がんは腹腔鏡による低侵襲手術をしています。骨盤臓器脱の手術にも対応しております。予定入院患者様のクリニカルパスの使用率は100%で、計画的に適切な治療を行っております。また、最先端治療の「低侵襲手術支援ロボットダヴィンチ」も導入しており、より患者様の負担の少ない治療を行うことができます。ダヴィンチによる手術は、術後の回復が早く、入院期間短縮にもつながります。

呼吸器外科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 19 3.58 2.95 0.00% 39.16
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)
K488-4 胸腔鏡下試験切除術
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える)
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える)

肺癌に対して、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術を積極的に行っております。胸腔鏡下手術を行い、術後は約3~4日で退院されております。健診部門との連携により早期発見・早期治療に努めております。治療に関しては手術だけではなく化学療法や放射線療法などの集学的治療を行っております。救急疾患である「気胸」や肺炎の悪化から発症する「膿胸」に対しても、胸腔鏡下手術を施行しております。

婦人科

Kコード 名称 症例数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 16 1.06 5.94 0.00% 53.63
K879 子宮悪性腫瘍手術
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの)
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹)

良性疾患の子宮全摘術を中心に、子宮癌や卵巣癌、子宮脱などの手術も行っています。クリニカルパスを積極的に導入することで、悪性疾患でも前日入院かつ術後6日目の退院を実現できております。

 

⑦その他(DIC、敗血症、その他の真菌症及び手術・術後述語の合併症の発生率)(2023年4月1日~2024年3月31日)

DPC 傷病名 入院契機 患者数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 12 0.15%
異なる 56 0.68%
180010 敗血症 同一 31 0.38%
異なる 87 1.06%
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.01%
異なる 6 0.07%
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる 8 0.10%

※同一疾患については、一連の入院として集計 ※入院契機・・・今回入院治療の必要があると判断する根拠となった病名です。

『同一』ということは、入院治療目的の病気の治療を行ったということです。『異なる』ということは、入院中に発症した病気、もしくは併発していた病気に対する治療が主なものだったということです。

※発生率は、2023年度の退院患者数を分母としております。
2023年4月1日から2024年3月31日までの退院患者数は、8,209名でした。

1)播種性血管内凝固(DIC) 重篤な感染症などが原因で、全身の血管に小さい血栓ができる病態です。 血栓ができる際に、血小板など止血に必要な因子が使われてしまうため、出血した時には止血が難しくなります。

2)敗血症 感染によって引き起こされる全身の炎症性反応の重篤な病態です。

3)真菌症 真菌による感染症です。

4)手術・処置等の合併症 手術や処置などを行った際に一定の割合で発生してしまう病態です。創部感染や縫合不全などがこれにあたりますが、合併症はどのような術式でもどのような患者様でも一定の確率で起こってしまうもので、医療ミスとは異なるものです。

※当院手術・処置等の合併症内訳

・シャント閉塞 ・人工関節のゆるみ ・人工骨頭破損
・人工関節感染 ・術後吻合部狭窄 ・薬物性ショック
・術後感染症 ・手術創離開 ・後出血
・生検後出血 ・術後血腫 ・気管切開部瘢痕拘縮
更新履歴

2024/09/28 令和5年度病院指標公開