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集中治療科

診療内容・特長

集中治療科は生命の危機に瀕する患者さんを対象として治療を行っています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さんに対する人工呼吸器や人工心肺装置を用いた治療をニュース等で目にされた方も多いかと思います。

実際には原因となる疾患は多岐にわたります。主なものには肺炎・心筋梗塞・脳血管障害などの病気や、敗血症・大手術後・重症外傷・重症熱傷などの病態が挙げられます。その他、どのような病名であれ、重要臓器の機能障害を生じた場合には集中治療の対象となります。

例として、同じ肺炎でも軽症であれば外来もしくは一般病棟での治療になります。これが重症になると集中治療室(Intensive Care Unit、ICU)で生命維持装置を用いた治療が必要になります。また、このように肺の機能不全が生じた場合には他の臓器にも悪影響が波及し、いわゆる多臓器不全状態になる場合があります。この際には原疾患である肺炎の治療と並行して、それぞれの臓器不全に対する治療(昇圧薬や血液透析等)を行います。

当院のICUでは原疾患を担当する主治医と、集中治療科医師が協力して重症患者さんの管理を行っています。例として、重症熱傷患者さんの熱傷管理を行う形成外科医が主治医になり、呼吸・循環・中枢神経系等の全身管理は集中治療科医師が協力して治療を行います。その他、必要に応じて多数科による診療協力体制を構築しています。2人の患者さんに対して少なくとも1人の看護師が担当するよう体制を整えています(2:1看護)。また臨床工学技士・理学療法士・言語聴覚士・介護福祉士や病棟クラーク等の多数のスタッフが、ICU退室中から退室後の日常生活へのスムーズな復帰を目指して働いています。

昨今の医療の高度化・複雑化により、かつてないほどに集中治療の需要は高まっています。当地域での集中治療体制の安定した提供ができるよう努力してまいります。

当院は日本専門医機構認定の集中治療科専門研修施設です

スタッフ紹介

氏名 大川 浩文(おおかわ ひろぶみ)
役職 集中治療科部長・集中治療室病棟医長
専門 集中治療・麻酔・救急
資格 日本集中治療医学会専門医
日本消化器外科学会専門医
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会認定 認定医・指導医
日本専門医機構認定 麻酔科専門医
日本専門医機構認定 救急科専門医
医学博士
出身校 弘前大学