「予防医学」とは病気の発生を防いだり治療が長引かないようにしたり、あるいは社会復帰の支援をしたりする医学です。日常的な病気やけがの予防、健康増進活動を一次予防と称し、生活習慣の改善支援、健康教育、予防注射など病にかからないように施す処置・行動が相当します。次いで、早期発見・早期治療を促して病が重症化しないように行われる処置・行動を二次予防と称し、医師診察および各種の検査で全身の健康状態をチェックすること（「健診」に相当）と、特定の病気にかかっているかどうかを検査すること(「検診」に相当)があります。。前者には健康の維持や疾患の予防・早期発見に役立てる「人間ドック」が含まれ、後者には命にかかわるような病気を早期に発見し早期に治療することを目的とする、肺、胃、大腸、乳房、子宮頸部や前立腺などの「がん検診」が含まれます。

当センターでは、「健康増進・疾病予防のため質の高い総合健診を目指します」との基本理念を掲げ、「病気を治すための医療とは別に、病気にならないための医療サービス」との趣旨のもと、人間ドックや全国健康保険協会(協会けんぽ)の生活習慣病予防健診、特定健康診査・久喜市がん検診のほか職場健診、農業従事者健診など幅広い様態の健診･検診プランを用意しています。人は皆健康であろうと願いますが、健康であるための情報（知識や行動）が理にかなったものであるか不安に思われる方もいらっしゃるかも知れません。そのような方には、当センターのスタッフが高度な専門スキルを駆使しチームとなって寄り添い、それぞれの人生観・価値観を十二分に尊重しながら最適なパーソナル受診プログラムの構築をお手伝いさせていただきます。人間ドック健診（基本・脳などのコース）では、はじめに主に看護師が皆様から傾聴した問診票に基づき検査の内容や受診に際しての心構えなどを簡単にご説明してから、スタッフが各検査に付き添わせていただきます。血液・尿検査をはじめ最新の機器を用いたX線撮影・造影・CTおよびMR・超音波・内視鏡・骨密度また眼底・眼圧などの各種検査を専任医師や技師が担当し、それぞれの専門医が読影診断・評価を行って結果を発出します。当日判明した検査結果についてセンター医師による丁寧な内容解説と評価をお伝えし、その上でお一人おひとりについて直近の心身の状態や生活習慣に応じた個別の保健・医療情報を医師・保健師から提供致します。病気の危険因子や不健康な行動（喫煙や過剰な飲食など）が認められる方には日常の生活習慣の改善対策を提案し(保健相談）、異常所見に対しての二次検査には当院の各専門診療科をはじめご希望の医療機関にご紹介・資料提供(必要に応じCD-ROM作成)させていただきます。このように皆様の卑近なところで、最新の予防医療サービスを安心して気軽に受けて頂けます。皆様も是非自らの身体と向き合い、関心を持ち、そしていつまでも「健康」を維持できますように健診・検診結果を役立てていただきたく思います。　さァ、皆様ご一緒に”健康長寿“の世界を目指しましょう。