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臨床工学科

臨床工学科

 

臨床工学技士(ME:Medical Engineer)は1987年に制定された「臨床工学技士法」に基づく医学と工学の両面を兼ね備えた国家資格者であり、医師の指示の下、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業務としています。

日々医療技術が進化する中、医療機器において専門的な知識が必要とされています。

我々臨床工学技士は、医療機器に対する高度な知識と技術を常に習得し、患者様にとって安全でより質の高い医療を提供することを目標とし、日々業務に取り組んでいます。

また24時間365日対応できるように夜勤・オンコール体制をとっています。

 

血液浄化業務(7~8名)

透析室はベッド36床(透析装置37台、個人用透析装置2台)にて約100名の患者様に血液透析(HD)および血液透析濾過(online HDF、IHDF)を行っています。
透析液の清浄化に努めており、患者様にとって安心・安全な透析を提供しています。
他にもエコーガイド下穿刺やリハビリテーション科協力のもと腎臓リハビリテーションにも積極的に取り組んでいます。またICUやHCUではHDや持続的血液透析濾過(CHDF)等の各種血液浄化療法を行っています。

透析室

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循環器業務(3~5名)

心臓カテーテル室は2部屋あり、年間約1000例の冠動脈造影検査(CAG)を施行し、内500例前後で冠動脈治療(PCI)を行っており、県内でも有数の症例数を誇っています。心臓カテーテル業務は大きく分けて5つの業務を行っています。 虚血性心疾患や心筋梗塞等の検査・治療業務、末梢動脈疾患や重症下肢虚血等の末梢血管治療業務、不整脈に対して植え込みデバイス業務(ペースメーカ、ICD、CRT-D、CRT-P、リードレスペースメーカ、ICM)、アブレーション治療業務、大動脈弁狭窄症に対するバルーン大動脈弁形成術(BAV)や慢性肺塞栓性高血圧症に対するバルーン肺動脈形成術(BPA)等のSHD業務などを行っています。 臨床工学技士の業務は、ポリグラフの操作・解析、各種デバイス出し、カテ台帳の入力・データ管理、IVUS/OCT/OFDI/FFR等の操作・解析、Rotablator/CROSSERの操作、緊急時のIABP/ECMO/IMPELLA/Temporaryの準備(清潔野での直接介助)・操作など幅広く行っています。

ME2-1

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不整脈業務(2~3名)

不整脈の原因の特定を目的とする電気生理検査EPSと、不整脈の治療としてカテーテルアブレーションを行っています。カテーテルアブレーションは脈が速くなる頻脈性の不整脈に対し、原因となる異常心筋やその周囲をカテーテルで焼灼し、不整脈を停止させる治療です。その際に使用する医療機器の、刺激装置・3Dマッピングシステム・高周波発生装置などの操作を行い、監視や記録を行っています。
また、除脈性・頻脈性不整脈に対してのCIEDs(心臓植込み型電気的デバイス)の定期的なフォローアップにも携わっています。

ME2-1

ME2-2

 

人工心肺業務(3~4名)

心臓の手術を行う場合、一時的に心臓の動きを止める必要があります。その際、人工心肺装置を用いることで血液循環・肺機能を代行することができます。 臨床工学技士は、心臓外科医・麻酔科医・看護師と連携を取りながら人工心肺装置の操作を行い、安全で高度な心臓手術をサポートします。また、心筋保護装置、自己血回収装置、超音波流量計などの周辺機器の操作も行います。

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医療機器管理業務(3~5名)

院内で人工呼吸器やシリンジポンプ、輸液ポンプ、ベッドサイドモニタや体外式除細動器等といった医療機器を安心して使用できるよう保守・管理を行っています。 また、ICUにて稼働している持続的血液濾過透析(CHDF)や体外式膜型人工肺(ECMO)、大動脈バルーンパンピング(IABP)、経皮的人工心臓(IMPELLA)の管理も行い、病棟にて稼働している人工呼吸器と併せて正常に稼働している事を日々確認し、機器トラブルが起こったら迅速に対応しています。医師や看護師等が安心して患者様に医療機器を使用でき、患者様にとっては安心して治療を受けていただけるよう常に心掛けています。

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内視鏡業務(4~5名)

主な検査・治療としてはEMR(内視鏡的粘膜切除術)、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、内視鏡的止血術、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)、超音波内視鏡術、気管支内視鏡などがあり、年間約7000件行っています。臨床工学技士は検査中の患者様の介助、検査前のスコープの点検・必要物品の準備、ESDやERCP等に使用する物品の管理・補充、生検・クリッピングなどの処置に使用するデバイスの操作、検査後のスコープの洗浄を行っています。臨床工学技士の内視鏡業務は全国的にも広がりつつあり、期待される業務の一つです。また当院は日本消化器内視鏡学会指導施設に認定されており、消化器内視鏡技師の資格を習得する教育方針です。

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ダヴィンチ業務(1~2名)

ダヴィンチとは『傷が小さい』・『出血が少ない』・『回復が早い』等、体への負担が少ない手術として注目されている低侵襲手術支援ロボットです。私たちはダヴィンチを安全に運用できるよう、手術前日・当日にダヴィンチシステム全体の点検・管理をしています。手術中には効率的かつ安全に手術を実施できるよう機器の配置・移動を実施し、機器トラブル等が生じた場合には、迅速に対応・解決できるよう心掛けています。
また医師や看護師と密に連携を取り、患者様に安心してダヴィンチ手術を実施できるよう取り組んでいます。

da Vinci

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