形成外科とは
身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質 “Quality of Life” の向上に貢献する、外科系の専門領域です。体表を治す外科であり、主として身体外表の形態異常、醜形、欠損を治癒し、形態的、機能的に正常に近再建する他の外科には無い特徴があります。
診療内容
当院では、日本形成外科認定施設として常勤5名体制で診療を行っています。 熱傷、顔・体幹・手足の先天異常や外傷、多発顔面骨骨折、前頭骨骨折、下顎骨骨折等の顔面骨骨折および顔面軟部組織損傷、耳下腺腫瘍等の皮膚良性および悪性腫瘍、瘢痕、ケロイド、壊死性筋膜炎、皮膚難治性潰瘍、褥瘡、眼瞼下垂、睫毛内反症など、形成外科全般を取り扱っており、疾患によって当院各科や大学病院と連携して治療にあたっております。 急性期救急病院の特性上、特に外傷形成外科に力を入れており、切断指再接着術や顔面骨骨折観血的整復術においては関東圏でも有数の症例数を誇ります。また多数指切断再接着術や遊離皮弁術、両側リンパ管静脈吻合術等における長時間に及ぶ手術では顕微鏡を2台使用し手術時間の短縮を図っています。 また後期研修医を積極的に受け入れ、卒後教育を行っております。
若手医師の皆様へ
新久喜総合病院は日本形成外科学会の新専門医制度における認定施設として登録されております。また、昭和大学、千葉大学、順天堂大学の形成外科専門研修プログラムの連携施設であり、専攻医の受け入れを積極的に行っております。もちろん、当院で従事している期間は、新専門医取得までの実効研修期間としてカウントが可能です。 その他、ローテーションの中で当科を選択される初期研修医の先生方や、上述したプログラム外で形成外科医のキャリアアップとして当院へ応募された後期研修医の先生方なども実際におり、当院では柔軟な受け入れ態勢を整えております。 当院へご興味を持たれた先生方、一緒に働いてみませんか。詳しくは当院ホームページの医師卒後臨床研修をご覧いただき、お問い合わせください。
スタッフ紹介
氏名 | 信太 薫(しだ かおる) |
---|---|
役職 | 統括診療部長/形成外科部長 |
専門 | 形成外科 |
資格 | 医学博士 日本専門医機構形成外科領域指導医・専門医 日本創傷外科学会評議員・専門医 日本形成外科学会皮膚腫瘍外科分野指導医 日本形成外科学会再建・マイクロサージャリー分野指導医 日本乳房オンコプラスティクサージャリー学会認定乳房再建実施施設責任医師 麻酔科標榜医(厚生労働省所管) 日本DMAT隊員(厚生労働省所管) International Journal of Surgical Wound Care Editor
臨床研修指導医
昭和大学形成外科兼任講師
≪学会所属≫ |
出身校 | 佐賀大学 |
氏名 | 宮本 大 (みやもと まさる) |
---|---|
専門 | 形成外科 |
資格 | 日本形成外科学会専門医 |
出身校 | 昭和大学 |
氏名 | 山崎 覇久(やまざき はるひさ) |
---|---|
専門 | 形成外科 |
出身校 | 旭川医科大学 |
氏名 | 若山 一生 (わかやま いっせい) |
---|---|
専門 | 形成外科 |
出身校 | 順天堂大学 |
実績
区分 | 件数 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
入院手術 | 外来手術 | 計 | |||||
全身麻酔 | 腰麻・ 伝達麻酔 | 局所麻酔・ その他 | 全身麻酔 | 腰麻・ 伝達麻酔 | 局所麻酔・ その他 | ||
Ⅰ. 外傷 | 243 | 115 | 29 | 387 | |||
Ⅱ. 先天異常 | 6 | 2 | 8 | 16 | |||
Ⅲ. 腫瘍 | 97 | 73 | 396 | 566 | |||
Ⅳ. 瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド | 15 | 13 | 28 | ||||
Ⅴ. 難治性潰瘍 | 80 | 16 | 1 | 97 | |||
Ⅵ. 炎症・変性疾患 | 15 | 21 | 16 | 52 | |||
Ⅶ. 美容(手術) | 0 | ||||||
Ⅷ. その他 | 19 | 29 | 2 | 50 | |||
Extra. レーザー治療 | 0 |
※2020年1月1日〜12月31日まで ※その他には無麻酔や分類不明を入れる