14. 閉塞性水頭症

脳内出血の脳室内穿破、中脳水道狭窄症など、脳脊髄液の流出路が何らかの原因で閉塞した場合、脳室が拡大し、意識レベルの低下などの症状が起こります。この病態を閉塞性水頭症と呼んでいます。この閉塞性水頭症の治療に神経内視鏡を用いた手術を行っています。神経内視鏡手術はburr hole と呼ばれる一円玉くらいの大きさの穴を頭蓋骨に開け、そこから手術を行うものです。従来、治療に大きな開頭が必要であった疾患も、この神経内視鏡を用いることにより、患者さんの負担を最小限に抑えつつ治療を行うことが可能となりました。例えば脳内出血が脳室の中に破れた場合、神経内視鏡を用いて脳室内や中脳水道、および第四脳室の血腫を取り除くことにより、水頭症を解除することが可能です。また、第三脳室のフロアに小さな穴を開け、水頭症を改善することもできます(第三脳室底開窓術)。

脳内出血脳室内穿破および閉塞性急性水頭症
脳内出血脳室内穿破および閉塞性急性水頭症
神経内視鏡術中
神経内視鏡術中写真。血腫(白い矢頭)により中脳水道(黄色い矢頭)が閉塞している


手術後
脳室内の血腫はかなり除去され、閉塞性水頭症は解除されている
神経内視鏡術中
神経内視鏡術中写真。中脳水道を閉鎖していた血腫は完全に除去されている